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【現役住職のここだけの話 Vol.1】
【葬儀編】葬儀の場で、お坊さんは何を考えているのか。
これは、実際に葬儀に携わっている現役住職だからこそお話しできる、少しだけ「葬儀の裏側」の話です。
もちろん、葬儀は故人を送り、残されたご家族が大切な時間を過ごす場です。
ですから、私たち僧侶にとって何より大切なのは、遺族の方に寄り添うこと。
そのうえで、普段はあまり表に出ることのない、住職の正直な目線からお話ししてみたいと思います。
1.故人が亡くなった理由を、こちらから聞くことはありません
葬儀に伺うと、
「どのようなご病気だったのだろう」
「事故だったのだろうか」と、気になることがないわけではありません。
しかし、こちらから根掘り葉掘りお聞きすることはありません。
喪主の方からお話しされるのであれば、できるだけ耳を傾ける。
それ以上、必要以上に詮索しない。
これは、私が葬儀に携わるうえで大切にしていることの一つです。
喪主の方が明るくお話しされるのであれば、こちらもその雰囲気に合わせる。
反対に、とても辛そうにされているのであれば、こちらも落ち着いて対応する。
葬儀の場では、決まったマニュアルだけでは対応できないことがたくさんあります。
だからこそ、遺族の様子を見ながら、その場に合わせることが大切なのです。
2.控室では、意外といろいろな声が聞こえています
葬儀場の控室では、一人で待っている時間があります。
すると、遺族や親族の方々の会話が聞こえてくることがあります。
その会話から、
「故人はこういう人だったのかな」
「このご家族はこういう関係なのかな」
など、故人の人柄やご家族のことを想像することがあります。
もちろん、聞こえてきた話を誰かに話すようなことはありません。
ただ、もしご家族の間でもめているような雰囲気があれば、葬儀の場で余計なことが起こらないよう、できるだけ配慮する。
どのような状況でも、僧侶は平常心でいることが大切です。
葬儀というのは、故人だけでなく、ご家族にとっても非常に大きな出来事だからです。
3.御布施を預かったとき、住職は何を考えている?
これは少し聞きにくい話かもしれません。
御布施をお預かりした際、その場で中身を直接確認することは、事情がない限りありません。
ただ……一人になったとき、
「いくら入っているのだろう」
と気になることがないと言えば嘘になります。
私も皆さんと同じ人間です。
金封の厚みで、なんとなく金額を想像してしまうこともあります。
実際に中身を確認するのは、お寺に帰ってからです。
そもそも御布施には「お気持ち」という側面があります。
そのため、こちらから一方的に「○○円です」と定価を決めてしまうことには、難しい面があります。
一方で、最近では、
「お布施はいくら包めばいいですか?」
と喪主の方から聞かれることもあります。
その場合には、
「できる範囲で結構です」
とお伝えすることもありますし、状況によっては具体的な金額をお伝えすることもあります。
そして、御布施をお預かりするタイミングとしては、葬儀が始まる前が一番スムーズだと感じています。
4.お経を唱えているとき、実は周りを見ています
「お坊さんはお経を唱えている間、ずっとお経だけに集中している」
と思われているかもしれません。
もちろん、お経を唱えることが第一です。
しかし、実際には周囲の様子もある程度見ています。
例えば、
- どのような方からお花が届いているのか
- お供え物はどのようなものなのか
- 遺影にはどの頃の写真が使われているのか
- 故人は何歳くらいの頃の写真なのか
そんなことを見ながら、
「この写真、いい表情をされているな」
などと、故人の人柄を想像することがあります。
ただし、感情移入しすぎることは禁物です。
遺族に寄り添うことと、僧侶として冷静に務めること。
その両方が必要なのだと思います。
5.棺の中から故人が起き上がってくる……?
これは本当に余談ですが、
「もし、この棺の中から故人が起き上がってきたら……」
と想像したことがあります。
もちろん、実際にそんなことはありません。
ただ、葬儀という緊張感のある空間に長くいると、ふとそんなことを考えてしまう瞬間もあります。
お坊さんも特別な人間ではありません。
皆さんと同じように、いろいろなことを考えながら、その場に立っています。
葬儀で一番大切なのは、「誰に頼むか」だけではありません
ここまで、少し踏み込んだ「住職の裏話」をお話ししました。
しかし、実際の葬儀で一番大切なのは、
「ご家族が安心して故人を送り出せること」
だと私は思っています。
そのためには、葬儀の内容だけでなく、
「お坊さんは誰にお願いするのか」
「お布施はいくらくらいなのか」
「葬儀社にすべてまとめてお願いするのがいいのか」といったことも、あらかじめ考えておくことが大切です。
特に最近では、
「葬儀社とお坊さんを別々に依頼する」
という方法を選ばれる方もいます。
葬儀そのものをお願いする会社と、読経などをお願いする僧侶を別々に探すことで、自分たちに合った形で葬儀を考えることができます。
「葬儀費用をできるだけ抑えたいけれど、きちんとしたお坊さんにはお願いしたい」
そんな方にとっては、一つの選択肢になります。
お坊さんの手配で悩んでいる方へ
「どのお坊さんに頼めばいいのかわからない」
「お布施がいくらなのか分からなくて不安」
「葬儀社とは別に、お坊さんだけお願いしたい」
「できるだけ葬儀費用を抑えたい」
こうしたご相談は、決して珍しいものではありません。
だからこそ、私たちは「お葬式」と「お坊さん」を別々に考えるという選択肢をお伝えしています。
【紹介寺.net】では、現役住職による僧侶派遣サービスを行っています。
葬儀社にすべてを任せるのではなく、お坊さんを自分で手配するという方法も知っておいてください。
大切なのは、「安ければいい」ということでも、「高ければ安心」ということでもありません。
ご家族が納得できる形で、故人を送り出すこと。
そのための選択肢の一つとして、僧侶の手配を考えていただければと思います。
葬儀とお坊さん、別々に依頼する方がお得です。
関西2府5県で、お坊さんの手配をお考えの方は、【紹介寺.net】をご覧ください。
現役住職だからこそ分かる、葬儀の現場。
皆さまが安心して故人をお送りできるよう、お坊さんの立場からお手伝いしています。
監修者
古家 (ふるや)
現役住職、住職歴15年住職として15年以上にわたり、日々の仏事や法要、葬儀に携わる。年間およそ25件の葬儀を執行し、これまで多くのご遺族と向き合ってきた。葬儀の現場では、宗派や地域の習慣、葬儀の流れや作法など、一般の方には分かりにくい仏事について、分かりやすく丁寧に伝えることを大切にしている。また、現役住職として実際の葬儀に立ち会ってきた経験をもとに、葬儀に関する疑問や不安、僧侶との付き合い方、お布施や戒名などについて、僧侶の立場から解説。形式だけではなく、故人を送り出すご家族の気持ちに寄り添った葬儀を大切にしている。